プロローグ
これはコロナ流行前夜世代の俺が、日本I◯Mというでっかいベンダー企業に新卒入社したときの話。
当時はちょっとしたITバブルで、俺が入ったこの会社も例に漏れず、4月入社の同期がなんと500人もいた。
しかもこの会社、新卒研修に非常に力を入れていることやLGBTをはじめ、女性が活躍しやすい会社ランキングなどでトップに名前を連ねる程度には多様性にすぐれた会社だった。
何が言いたいかと言うと、同期にもかわいい女子がたっくさんでウハウハだったということ。
しかし、現実はきびしく、一流ベンダーの研修は非常に難易度が高かった。
簡単に説明すると、
- 1ヶ月間という期間を丸投げで与えられる
- 渡されたパソコンと開発環境を使用する
- 想定顧客とのやり取りを通じて、相手が求めるECサイトを作り上げていく
というものだった。
ちなみに俺こと平野は、青山にある某大学卒のいわゆる「ド文系」でしたので、HTTPだのPOSTだのRequestだのはまったくわかりませんでした笑(一応前段の研修でやっていたはずも、ワッカリマッセーン状態だった←)
しかし、こんな状態の俺にも救いの手はある。
そう!当然この研修は一人でやるものではなく、グループワークなのである!
俺は早くもフリーライダーになろうと固く決心をしていた。
本文
俺のグループは俺を含め男女3人だった。
男二人はヤスケンとタナッキー。いいヤツらだがどちらも非モテ感満載。
そして肝心の女性陣だが、こんなラインナップ。
①大学院卒理系で落ち着いた雰囲気のサキさん(浜辺美波似)
②アナウンサーのようにテキパキとしたリーダータイプ文系のユリちゃん(田中瞳似)
③ツリ目でプライド高そうな中国人留学生のワンちゃん(子犬系)
俺とユリちゃんは文系ということもあって、この辺の経験がなかったが、タナッキーを中心にいい感じに進めていこうというような流れはできつつあった。しかしまぁチームのみんなも真面目に取り組むも、やはり課題が難しかった。
1週間を過ぎたあたりで、計画していた進捗の通りにはなかなか進まなかったのだ。
そんなとき、ユリちゃんから提案があった。
「私たち、少しだけ遅くまで残ってやってみない?」
確かに他のグループでも、一応就業時間として定められている18時を回ってから残って作業している奴らがいたので、「俺たちもそうしないか」という提案だったわけだ。
俺はみんなの足を引っ張っている自覚があったし、もちろん即答した。他の皆もそうだった。
そんなこんなで、俺たちは毎日残業タイムを開始した。
夜にオフィスに残っていると、昼間とはまた違った雰囲気が漂い始める。
チームメイトとしての連帯感が強まるのはいいことだったが、同時に業務時間外という「非日常」の時間が増えることで、俺の中には少しずつ、下心に近い期待感のようなものが芽生え始めていた。
(もしかしたら、誰かと仲良くなれるチャンスがあるんじゃないか……)
そんなことを考えながら、俺は必死にプログラミングの知識を吸収しようと努めた。
まずは自分の仕事を完璧にこなして信頼を得ること。それが結局は一番の近道だと思っていたからだ。
最初は右も左もわからなかった俺だけど、ヤスケン、タナッキー、そして優しく教えてくれるサキさんのおかげで、だんだんとキャッチアップができるようになっていった。
特にサキさんは俺に対して本当に親身になって教えてをほどこしてくれた。
そんなサキさんを俺はいつしか『サキ姉』と呼ぶようになった。
そうこうしていると、俺は生来の仕切り屋だったこともあって、自然と進捗管理や報告などのリーダー役を担うようになった。他のみんなから一定の信頼を得られているんじゃないかなというふうに思えたし、事実、チームの結束力も高まり、進捗もどんどん良くなっていった。
そして研修開始から2週間が経った頃、溜まった疲れをリフレッシュさせるためにみんなで飲みに行くことになった。余談だが、研修生500人を本社ビルで扱うのは無理なため、俺の会社では新橋にある貸しオフィスを借りていた。
そう、ここは天下の新橋である。居酒屋があちこちにあり、俺たちもそのうちの一軒に入った。
社会人になって初めて同僚と飲むということもあり、少し緊張もあったがお互いの意外な一面が見れて楽しくなった。
宴もたけなわということで、明日もまた研修で顔を合わせるわけだし、この辺で解散だということでお会計を済ませて店を出ようとしていた。
ユリちゃんは何やら門限的なものがあるらしく、早めにすっと帰っていったし、ワンさんに関しては会計をした後、挨拶もせず消えていた。ヤスケンは酒に弱いのかグデグデだし、田中はそんなヤスケンと2人で、新橋の駅の方に消えていった。
そこでふと気づく。
サキ姉がいないのだ。
その時ふと、彼女はもともとお酒に弱かったようで、会計のあとにトイレに行っていた気がしたようなことをおもいだした。
店員さんに「連れが中で具合が悪いかもしれない」と確認を依頼すると、
案の定「ちょっとお酒に酔ってしまわれたみたいで……。お連れいただくことは可能ですか?」と伝えられたので、一緒に女子トイレに突入させていただいた。
見ると、狭い個室にトイレが2つ並んでいるうちの片方に、便器と一緒にうずくまっているサキ姉がいた。
ブラウスも少し汚れていた。
酒に弱いのに無理して飲ませてしまったという罪悪感もあり、慌てて彼女を抱きかかえて外へ連れ出した。
「サキ姉 !大丈夫?」
「あ……ごめんね、平野君」
「いいですよ。家ってどこです?電車ありますか?」
ぐったりとした彼女はかろうじて、千葉の実家から通っていることと終電なんていうものは既にないことを説明してくれた。んー、夜間料金で千葉までタクるはさすがに無理があるし、かといってこんな状態で放り出すわけにもいかないし。
とまあ、こういう状況になれば、どんな男も脳裏に浮かぶは一つだろう。
「……じゃあ、近くのホテルかどっかで休んでいきますか?」
俺がそう提案すると、彼女は少しの間を置いて、
「お願いしてもいいかな」
と小さく頷いた。
息子が一瞬で硬くなったが、とはいえ、本当に具合が悪そうなサキさんを目の前にして、そんな情念はすぐにきえた。
ちなみにこれは余談だが、新橋は『ラブホ砂漠』と呼ばれるエリアであるがゆえに、近くにラブホテルがないことを俺はよく知っている。
そのため、「ちょっとタクシーで移動しますよ」とサキさんに言うと、彼女は「うん」と力なく答えた。
俺はタクシーを拾い、以前利用したことがある日本橋のラブホテルへ向かった。
これも余談だが、六本木や銀座、赤坂のラブホテルは異様に高い。
さらに余談を重ねると、ホテルへの道中、タクシーの運ちゃんが「車内で吐くのだけはやめてくださいね」と2000回ぐらい言われる。そうなったらカバンに吐かせるつもりでいつでも待機していたが、買ったばかりのビジネスバッグはとうとう無事だった。
ホテルに着くと、幸いにも部屋は空いていた。
まだヨロヨロ状態の彼女を受付まで支えていき、鍵をもらって、エレベーターに乗った。
知っている人は知っていると思うが、こういう雑居街のラブホテルというものは、エレベーターがものすごく狭い。
3人入れれば御の字だ。そんな状態で、力なくもたれかかってくる彼女を支えていると、狭い空間の中でふわりと漂う彼女の匂いがツンと鼻をつく。
もちろん大勃起祭りだ。
頭の中で鳴りひびいていた祭り囃子を打ち消すかのように「チーン」という音とともに目的のフロアに到着し、二人でそそくさと客室へと向かった。
角を曲がってすぐの部屋。鍵を開けるとすぐに、サキさんはトイレへ駆け込んだ。
俺は彼女の荷物をソファーに置き、ドア越しに聞こえてくる彼女の嗚咽音をかき消すため、テレビをつけた。
ふと周りを見ると、妖艶な間接照明に「なんてエッチだ。いやエッチだ」とひとりテンションも上がっていた。
しばらくするとサキ姉がトイレから出て、洗面所で口をゆすぐ音が聞こえた。
俺は冷蔵庫の中にあった水を手にすると、出すものを出してすっきりしたサキさんが申し訳なさそうな顔でこっちへ来るのを待った。
「もう大丈夫そう?」
「うん、本当に迷惑かけてごめんね...」
水の入ったペットボトルを手渡すと、彼女はそう答えて、水を含んだ 。
「じゃあ、一旦もう大丈夫そうだし、俺は帰るよ」
俺はこの言葉を本当にフランクな調子で言った。
大丈夫ですよ~。僕はジェントルマンですよ~。ここであなたに手を出すような獣じゃないですよ~という雰囲気を、少しでも言葉の中に落とし込みたかった。要は格好をつけたのだ。
そうして、置いていた荷物を持って出ようとすると、こくんと水を飲み込んだサキさんが少し慌てた様子で、
「私、ラブホテルって初めてなんだよね。会計とかってどうすればいいのかな 」
と言ってきた。確かに経験がないと不安かもしれないと思い、「会計ならホテルを出るときに入り口で金額言われるので、そこで精算する形になると思いますよ」と回答した。
すると、
「そうなんだ。私一人でこういうところに泊まるのは初めてだから、ちょっと緊張しちゃうな」
と、不安そうにつぶやいた。まぁ確かに、鍵がかかるとはいえ、けっして治安のよい場所ではない。
ならいっそ、と俺は思い切って彼女の方へ向き直った。
そしてこれまた断られたときに取り繕えるように、お調子者的な口調で言ってみた。
「じゃあ……俺も一緒にいましょうか?ソファもありますし!?」
「……いいの?」
「……もちろんです!」(え、マジか逆にいいんですか本当に?????)
そう言ってぎこちなく微笑むと、サキさんは少しだけ安心したような顔をした。
ん?わいの息子? このとき既に半分くらい爆発してたよ、はは。
「ありがと。っと、……ちょっと頭痛いかも。少し横になっていいかな」
そう言うと彼女は着のみのまま仰向けにベッドに倒れ込んだ。
俺も荷物を置いて、彼女の隣に腰掛けてみた。なんとなくそういう雰囲気を感じたものですから。
彼女は、潤んだ瞳でじっと俺を見上げていた。
「平野君……とても優しいね」
その言葉と共に、ゆっくりと上がってきた彼女の腕が俺の首に回された。
(もう、これは。。。そういうことでいいですわよな? )
「まあこれはサキ姉に対する下心からなんですけどね?!」
そう言って、抗いようのない誘惑に身を任せ、俺はそのまま彼女の上に覆いかぶさった。
彼女は相変わらず、潤んだ瞳で俺を見つめるだけだった。
でもまぁ、その視線だけでも十分すぎるほどの合図だった。
俺はゆっくりと彼女のうなじに顔をうずめ………ようとしたが、ふと酸っぱいに匂い思い立ってしまった。
彼女の胸元に目をやると、そこには居酒屋で戻してしまった時の汚れが付いていた。
「あ……サキ姉、着替えた方がいいんじゃなくて?着替えもないし、シワになっちゃうよ?」
そう言うと、彼女は少しだけ頬を赤らめ、「そうだね」と恥ずかしそうに答えた。
「ついでに私、ちょっとシャワー浴びてくるね」と言って、彼女はバスルームへ消えていった。
一人になった俺は、ふっと緊張が解けて「さてどうしたものか……」と思わず独り言を漏らした。
聞こえてくるシャワーの音を聞きながら、期待で心拍数が上がり、股間にあるモノも猛烈に主張し始めていた。
ふと、「そういえばゴムは?」という疑問が頭をよぎった。
枕元辺りに置いてあるはずだが、たまに悪戯で穴を開けられているとかそういう話を聞いたことがある。
紳士の皆さんならお分かりかと思うが、こういういわゆるワンナイトにおける男のリスクを想像する時の力には凄まじいものがあり、この時の俺はこんなどうでもいいことまで考えていた。
そう、要は柄にもなく、緊張しまくっていたのだ。
しばらくしてバスルームの扉が開き、そこから湯気に包まれたサキ姉がひょっこりと顔を出した。
白いバスローブに身を包んだ彼女は、先ほどまでとは打って変わって艶やかな色気をまとっていた。
「平野くんもどうぞ」 そう言われ、「あ、じゃあ」と入れ違うようにして俺もシャワー室へ入った。
まずは素早く体を洗い流し、それから念のため備え付けの髭剃りで顔を整えた。
俺の先っぽからはとんでもないくらいのヌルヌルが溢れ出していた。
久々のエッチということもあり、失敗しないように石鹸で念入りに洗い流しておく。
シャワーを出て部屋に戻ると、サキさんはすでに布団の中に入って携帯をいじっていた。
俺は彼女の隣に歩み寄り、「入ってもいい?」と声をかける。
するとサキさんは何も言わず、ただコクンと小さく頷いた。
俺は枕元のスイッチで照明を落とし、暗くなった部屋の中でそっと布団の中に潜り込んだ。
仕事の疲れもあったせいか、思わず「ふう……」と溜息が漏れた。
すると真っ暗な空間の中、隣から、
「今こんなこと聞くべきじゃないかもしれないんだけれど、平野くんって彼女とかいるの?」
という声が聞こえてきた。
「いや、今はいないよ。大学の時に付き合ってた人がいたけど、浮気されて別れたんだ」
俺がそう答えると、サキ姉は少し驚いたように、
「平野くん、そんなに優しいのに浮気されるなんてね。その彼女さんもひどいもんだと思うわ」
と、年上の女性らしくフォローしてくれた。
言いながら、サキ姉がくるりとこちらを向いた音がした。
俺も思わずサキ姉の方を向く。
暗がりで広がったサキ姉の黒目が無邪気に誘うような色っぽさを湛えていて、言葉以上の何かを訴えかけていた。
ええ、もう、はい。
俺はもう限界だった。
「…モウ具合、大丈夫デス?」
「なんで片言なの?笑」
といいつつ彼女が再びコクンと頷き、俺の首に腕を回して引き寄せた。ハグだ。
俺も吸い寄せられるように身を乗り出し、軽く唇を重ねた。
まずは挨拶のようなキス。けれど彼女からの反応が予想以上に熱い。体勢を変え、彼女を上から見下ろした。
軽くチュッとキスをした。そして、顔を離す。目と目を見つめ合う。
またチュッとキスをする。そっと離れる。見つめ合う。また同じことをする。
すると彼女は4度目のキスを待って、目をつぶって唇を尖らせてきた。
しかし今度はあえてその"キス待ち"の顔をただ見つめる。キスはせず、上からただただ見つめるのだ。
そうすると、一向に口づけが来ないことに気づいた彼女の目がぱっちりと開く。
いたずらに笑う俺と目があった。
「もう!笑」
そんな愛らしい声とともに、俺にキスをせがんでくる。とても可愛すぎる。
今度はすぐにキスをする。ロングトーンだ。でも口をとじたまま。ただ唇と唇を重ね合わせるだけ。
しばらくすると、俺の唇にヌルっとした感触を覚える。
しびれを切らした彼女からの侵略だ。
俺はこれを以て「性的同意」だと確信をする。
あとはもう俺達の時間だった。
絡み合う舌に、心拍数が跳ね上がる。
深い接吻へと変わっていく中で、彼女の手が俺の頬を包むように添えられ、優しく引き寄せられた。
スイッチが入った俺は、そのまま彼女の上に覆い被さるようにして腰を押し付けた。
布団越しに伝わる彼女の柔らかさと、自分の熱い塊がぶつかり合う感覚に、理性が溶けていきそうになる。
我慢できず、サキのうなじや鎖骨あたりに顔を埋めて、鼻先で皮膚を撫でながら愛撫していった。
「……っん」
心地よさそうな声と共に、彼女は俺の頭を優しく抱き寄せ、受け入れてくれる。
そのまま下着まで脱がせたとき、俺は思わず息を呑んだ。
そこには、中央から太ももの付け根にかけて愛液でびしょ濡れになり、糸を引いているサキさんの秘所があった。
前の彼女とはあまりそういうことはしなかったけれど、目の前にある光り輝く蜜に、抗いようもなくしゃぶりついてしまった。
吸い寄せられるようにして鼻先をそこに近づけ、深々とその香りを吸い込んだ。
「あ……っ」
不意に鼻先まで押し付けられ、何やらそこで深呼吸をしているらしい音を聴いたサキさんが、恥ずかしそうに俺の頭をポカポカと軽く叩いた。
「やめて……! 恥ずかしいよ……」
そう言いながらも彼女は逃げようとはせず、むしろ身悶えするように体をくねらせた。
その様子がたまらなくエロい。
「サキ姉さん、めちゃくちゃエロい匂いがしますよ。まじやばい……」
俺の言葉にサキは顔を赤らめ、
「もう、変なこと言わないで……っ!」
と焦るような声を漏らす。
だが、俺は止まらない。そのまま下から上へ、舐めるように舌先でゆっくりと愛撫し上げた。
「んあぁッ!?」
可愛らしい悲鳴が上がった。
サキさんは経験があまり少ないせいか、不意に弱点を突かれたことに驚いたようで、身体を小さく震わせている。
その反応により調子に乗った俺は、さらに深く舌を這わせていった。
「あっ……っん……」
サキさんの声が次第に甘くなり、腰がわずかに浮き上がる。
彼女の指先が俺の髪に食い込み、快感に身を委ね始めたことがわかった。
しばらくの間、ただひたすら彼女を喜ばせることに集中し、その反応を堪能した。
やがてサキさんの身体から力が抜け、蕩けたような表情でこちらを見つめているのが分かった。
(なるほど、サキさんは外イキの時は甘イキなんだな。。。ふむ)
そんなどうでもいい分析をしながら、俺はゆっくりと上体を起こした。
もう準備は十分すぎるほどにできている。
「サキ姉……いいかな?」
「…うん、お願い、きて。」
俺は、熱り立った自分の息子をサキの入り口にあてがった。
そして気づく。
――ゴムをしていないことに。
「サキさん、枕元にゴムがあると思うんだけど取れる?」
「ん…」
こういうのって、興ざめだよなと反省しつつも、少し息を整える。
サキ姉は横着したまま、ふんすっ!と自分の頭上に手を伸ばし、ガサゴソとゴムを探り当てようとしていた。
俺はそんな彼女が猫のようだと要らぬことを考えながらも、早く入れたい一心で彼女の入り口に自分のものをあてがい、ぬらぬらと上下にこすりつけていた。
(AVもそうだが、この女に挿入する前に亀頭でまんこにキスするのが一番えろいよなw)
そんなことを考えていた矢先、ゴムが見つけられなかったサキが言う。
「う~ん、と〜れ〜な〜い〜。もういいよ、入れて」
「さすがにまずくない?」
「だいじょうぶ。くすりも飲んでるから、ね、はやく」
「………そういうことなら、いくよ」
サキの入口にあてがい続けていたのはこれを狙っていたわけでは決してないが、少し焦らしすぎてしまったようだ。
しかし、普段まじめなサキ姉のことだから、嘘でないだろうし、正直俺も限の界が極まっていた。
サキの「大丈夫」という言葉に背中を押され、俺はゆっくりと自分を押しこんだ。
「はうあ…… はぁ… はぁ…」
彼女の中が俺のモノになるまで、ゆっくりと押し拡げていく。
ゴムのない生の感覚は想像以上に生々しく、粘膜同士が密着して吸い付くような快感が脳を痺れさせた。
亀頭がすっぽりと飲み込まれたところで、俺は彼女に覆いかぶさり、耳元で囁いた。
「痛くない? 大丈夫?」
サキさんは俺の首に腕を回してしがみつき、
「うっ⋯⋯ん……」
と小さく答えた。
その声には、わずかに苦悶の色が混じっているようにも聞こえ、俺は彼女をいたわるように動きを止めた。
浅いところでゆっくりと出し入れし、止める。
それを繰り返すうちに、サキは
「はぁっ……」
と吐息のような声を漏らし始めた。
それは快楽への合図だった。
もう大丈夫そうだと思うと、今度は根元まで深く入れていく。すべてが入り切ったとき、俺はたまらずその熱さに酔いしれた。
「サキの中、めちゃくちゃ熱いよ……」
緊張で少し上ずった声で伝えると、彼女は答えなかった。
ただ、
「はぁ、はぁ」
と激しく呼吸を繰り返しているだけだ。
ここで焦って動けば男が下がる。
しみけんも言っていた。「挿入直後は相手に馴染ませる時間を置くこと」
この金言を思い出し、俺はそのままの状態を維持した。
ついでに彼女を喜ばせようと、耳たぶを舌で転がしたり、優しく舐め上げたりして愛撫をしてみた。
そうしているとサキさんは、溶けそうなほど甘い声で言った。
「ありがとう……もう動いても大丈夫だよ」
その余裕のない声こそが最高の合図だった。
「動くね」
とだけ告げた俺は、ゆっくりと腰を引き、再び彼女の奥深くへと身を沈ませていった。
自分でも自覚していたが、この時点で俺の下半身からは、我慢できず少量だけ先走りの精液が漏れていたと思う。
一度全て入ってしまえば、彼女の愛液が俺のひのきのぼう全体にまとわり付き、エクスカリバーへと進化させてくれた。不快な引っ掛かり感は消え、ザラザラとした快感が増していく。故に腰を動かすスピードが上がってしまうのも本能なのである。
サキは激しく声を上げるタイプではなかったが、俺の動きに合わせて
「はぁ……っ」
「んぅ……」
と、消え入るような甘い吐息を漏らしていた。
その小さな声が、今の俺には最高にエロいASMRだった。
やっぱり、正常位は好きだ。
相手の顔が見える安心感と、目の前で自分のモノが彼女の中に消えていく光景。
そして何より、サキさんの柔らかな胸が俺の胸板に押し付けられ、その弾力を肌で直接感じられるのがたまらなく良い。
俺は彼女の耳元に口を寄せ、「気持ちいい……」と低く囁いた。
「私も……っん」
そう答えたサキさんは、もどかしそうに抱きつく力を強くする。
その刺激でさらに腰の動きが激しくなり、結合部はぐちゅり、ぐちゅりと淫らな音を立てている。
彼女の体温と、自分の中まで満たしてくれるような快感に意識が朦朧とする。
俺はたまらず彼女の頬を両手で包み込み、視線を合わせた。
サキの瞳は潤んでいて、どこか心細そうに、けれど期待を持って俺を見つめている。
その純粋な眼差しに心を打たれながらも、下半身から突き上げる快感には抗えなかった。
次第にピッチを上げると、サキさんの吐息はさらに激しくなり、
「あ……っ! あぁっ!」
と時折高い声が漏れるようになった。
彼女の腰が自然に俺の方へ押し付けられ、より深く繋がろうとするのが分かった。
その誘いに応えるように俺も突き上げる速度を上げる。
サキさんはもう言葉にならない声を出しながら、気持ちよさに身悶えし始めた。
「サキ姉……っ!射精すよっ……」
「きて……っ」
亀頭がむず痒くなり、熱を持つ。
この切なさを彼女の中に出し切りたい、そう思う気持ちが腰を打ち付ける激しさに換算される。
汗ばんだ肌が密着して、水音と打ち付ける音、彼女の早い呼吸音だけが部屋に響く。
俺はもう自分をコントロールできないところで、ただ快感の渦へと突き進んでいった。
そして、サキさんの身体が弓なりに反り、もっさりと太腿を俺の腰に絡めてきたとき、彼女の中で激しい収縮が始まったのが分かった。
「あぁ……っ! 平野くん……!!」
その声を合図に、俺は最後のひと突きと共に、サキの中に熱いものをすべて注ぎ込んだ。
同時に彼女を抱きしめる腕に力が入ってしまう。
女性には苦しいくらいの力かもしれないが、理性などとうに飛んでいる。
そうして、彼女の中で10回ほどだろうか、俺は痙攣をしたのち、ストンと彼女にもたれかかってしまった。
慌てて潰してしまわないように肘で体をささえたが、今度派彼女の方からぎゅっと抱きしめてきた 。
「気持ち……、よかったね……」
「最高だった…だけどごめん、中に出しちゃって…」
「うん、私がいいって言ったから大丈夫なの」
そう言うと、下から彼女が僕にキスをした。
僕はちょっとだけきはずかしくなってしまって、
「サキ姉 、マジでかわいいね…。じゃあ、抜くよ」
そう言って彼女の中から自分を引き抜いた。
久々のセックスということもあり、尋常ではない量が出た気がするが、AVのようにドロッと中から出てくるということはなかった。
枕元のティッシュに手を伸ばして、彼女のあそこをぬらぬらさせている愛液を一通り拭き取る。
少し押し当てたときに、彼女が「ん…」と反応したのがまたエロかったが、がまん、がまんだ、俺。
ついでに彼女の愛液を拭いたティッシュを直接嗅いでやろうとも思ったが、また頭をぽかぽかやられるのもあれなので自重した。ゴミ箱にシュート。
そしてお片付けが終わり、彼女が寝ている横にドサッと倒れ込んだ。
「ありがと…。こんなことまでやってくれるんだね。平野くんはいい彼氏だったんだろうにね笑」
「そうなんだよねー。こんなにいい奴なのにねー。まあ、俺には甲斐性がなかったのかもしれないねー。」
「ふふっ。酔った勢いで同期には中で出ししちゃうのに?笑 」
「はい、それはすみません!!笑」
「だからいいの!薬飲んでるし。…それに実は私も、いっかい平野君とエッチしてみたかったんだよね。」
……
その後いろいろと雑談をした気もするが、酒も入って深夜1時を回り、久々のセックスでかなり疲れが来ていた俺は、サキ姉との話をあまり記憶に留められていないまま、寝落ちしてしまった。
翌朝、先に目覚めた俺は、隣にいるサキ姉の寝顔を見て思わず愛おしくなり、ほっぺたをツンツンしてみた。
「おはよう」と眠そうに言ったサキが、「あ、そういえばそうだったね」と恥ずかしそうにはにかんでいた。
そんなサキ姉を見て、もちろん俺の息子は大勃起状態。
「姉さん、もう一回いい?」
「……笑 仕方ないなあ、いいよ」
返事をもらうが早いが、サキのあそこに指をあてがうと、もうすでにそこはびしょびしょに濡れていた。
いや、濡れていたのか、昨日の夜出したものが出てきたのかはわからないが、もう準備は万全ということだ。
指で軽くほぐしてから、今度はバックでめちゃめちゃやらせていただいた。
めちゃめちゃ気持ちよかった。
この日は確か木曜日だったか。
間違いなくこのとき日本時間で俺以上に幸せな奴はいなかっただろうな。
やっぱりセックスは疲れた夜より、新鮮な朝の方がいい。
これは真理だと思った。
エピローグ
その後、シャワーを浴び、身支度をととのえ、二人でホテルを出た。
サキ姉のよごれたブラウスを新調するため、新橋ドンキまで朝の散歩となったのだが、そのとき
「今朝の平野くんのが溢れてきてるよ笑 も~、困っちゃうね照 」
と最高にエロい笑顔を向けられた。
こちらも負けじと「そんなこと聞いちゃったら全俺が歓喜の大勃起になっちゃったよ!」と堂々とテントをみせつけてみたら、
「研修中は真面目にやるんだよ?」
といつものサキ姉に怒られてしまった。 と同時に、
「そういえば、このことは他のみんなには内緒にしてね。」
と釘も刺されてしまった。社内恋愛はダメな訳では無いが、内緒ということはまだ気恥ずかしさがあるのだろう。
その時のおれはそう思っていた。
その時はもはや、研修などどうでもいいから、早くサキともう一発やりたい!という思念のみが 頭に渦巻いていた。
ちんこが半立ちのまま、俺は新宿TKPオフィスへと向かったのだった。
『新卒研修で同じグループだった女子3人を研修期間中に全員抱いた話②』は4/19公開予定です。
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